2025年12月16日午後、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムを訪問中の栃木県・福田富一知事および県幹部一行と会談しました。知事一行は12月15日から17日までの日程でベトナムを訪れ、関係機関との意見交換を行っています。
日本中部に位置する栃木県は、製造業、医療、観光、農業などを強みとし、地域経済の規模も大きいことで知られています。これまでにベトナム側の地方との友好・協力関係を構築しており、現在はフート省(旧ヴィンフック省)との協力枠組みが進められています。
会談において、ファム・ミン・チン首相は、日越両国の包括的戦略的パートナーシップが着実に発展し、政治的信頼関係の深化とともに、実質的かつ効果的な協力成果が広がっていることを高く評価しました。
日本は引き続き、ベトナムにとって重要な開発協力パートナーであり、投資、貿易、観光、人的交流など幅広い分野で緊密な関係を維持しています。
また、科学技術、イノベーション、高度人材育成といった分野が新たな協力の柱として位置づけられている点にも言及されました。首相は、日本がこれまでベトナムの発展過程や困難な局面において、実務的かつ継続的な支援を行ってきたことに対し、深い謝意を示しました。
地方間協力や人的・文化交流も活発に進んでおり、現在、日本には63万人を超えるベトナム人が居住しています。そのうち、約1万人が栃木県に在住し、地域社会や産業を支える存在となっています。ベトナムでは、2,000社を超える日本企業が事業を展開しており、その中には栃木県に拠点を持つ企業も含まれています。
首相は、福田知事および栃木県政府が、経済、投資、貿易、観光、人材、文化などの分野でベトナムとの協力を一貫して後押ししてきたことを高く評価しました。
今後については、地方分権を進めるベトナムの方針を踏まえ、双方の強みを生かした実務的かつ持続可能な協力の拡大に期待を示しました。
あわせて、栃木県の企業、とりわけ中小企業による対越投資の促進や、企業ニーズに即した人材育成・人材交流の強化が重要であるとの認識が共有されました。
また、栃木県に在住するベトナム人コミュニティに対し、引き続き良好な生活・就労環境が整えられることへの期待も表明されました。
これに対し、福田富一知事は今回が4回目のベトナム訪問であることに触れ、首相との会談に謝意を示しました。
知事は、ベトナムが近年達成してきた社会・経済分野での成果や、将来の成長可能性を高く評価するとともに、両国間の協力関係をさらに発展させたいとの意向を表明しました。
栃木県では近年、ベトナム関連イベントも開催され、地域における交流が着実に広がっています。今後も、労働協力や観光交流を含む多様な分野で、日越関係の深化に貢献していく姿勢が示されました。
