ベトナム南部ドンナイ省に建設中のロンタイン国際空港において、国内で最大級のワイドボディ機による技術飛行が実施されました。今回の飛行は、新空港の運用開始に向けた重要な検証プロセスの一環として行われています。
使用された機材は、ベトナム航空が運航するBoeing 787型機で、同社が保有する機体の中でも最大規模の機種です。当該フライトでは、旅客を搭乗させず、操縦士および技術スタッフのみが搭乗し、離陸から着陸までの一連の運航手順が確認されました。
技術飛行では、出発空港と到着空港の同時運用を想定し、離陸、進入、着陸に関わる各工程を実際の運航基準に沿って検証することが目的とされています。これにより、今後予定されている旅客便受け入れに向けた安全性と運用体制の最終確認が行われました。

ベトナム航空のBoeing 787-9型機(VN-A864)
Photo: Anna Zvereva / Flickr(CC BY-SA 2.0)
また、航空管制、気象、航空技術、飛行手続き、緊急対応に関わる各部門は、国際民間航空機関(ICAO)および航空交通サービス提供者の国際組織(CANSO)の基準に基づき、事前に訓練と体制整備を完了しています。これまでに実施されたシミュレーション訓練では、悪天候や設備トラブル、緊急事態を想定した対応能力が確認されています。
空港運営を担う関係機関によると、滑走路、エプロン、管制塔、各種技術設備など、主要インフラはすでに整備段階を終えており、段階的な運用開始に向けた準備が進められています。
今後は、技術検証の結果を踏まえた上で、複数の航空会社による試験的な着陸を経て、旅客便の本格運航へと移行する予定です。ロンタイン国際空港は、将来的に南部地域の航空輸送を担う重要拠点として、段階的に機能拡張が進められています。
補足情報
ロンタイン国際空港(第1期)は、約1,810ヘクタールの敷地を有し、年間2,500万人の旅客および120万トンの貨物処理能力を想定した国家的プロジェクトです。商業運航は段階的に開始され、ベトナム航空インフラの中核を担う空港としての役割が期待されています。
